ブーランジュリー ココタン(江別・中央町)の「シナモン ブリオッシュ」を実食。黄みを帯びた生地に重なるシナモンと砂糖、クルミの香ばしさを、断面写真とともに紹介します。
* * *
窓から入る風だけで
十分に涼しい
8月も終わる札幌の夜
初めて入ったお店で
選んだパンを机に置く
アイシングシュガーがたっぷり
—— 珈琲が、いいか
パンと色合いを合わせた
皿にのせ
ひと息つく時間に入る
今夜選んだ、パン
ブーランジュリー ココタンの
「シナモン ブリオッシュ」

袋を開けると
シナモンが香る
高さはちょうど
指を四本重ねたくらい
パンでできた器の中に
もうひとつパンが置かれたような
少しユニークな姿をしている
表面は
艶を抑えた質感
焼き色は
きつね色より少し濃い
そこへ、白く光る
アイシングシュガー
ジグザグと横切るように
線を描いている

中央のくぼみを覗く
濃い茶色のシナモンと
クルミの姿がちらり
――どこから刃をいれようか
考えながら
底のベーキングカップを剥がす
温かみある2色の層
真っ二つにするように
中心へナイフを入れる
刃は、すっと通っていく
アイシングシュガーは
やはり少し剥がれ
「ポロッ、ポロッ」と

外側を囲む
器のような生地は
五ミリほどの厚さ
形をしっかり保つ程度の
硬さがある
その内側
中央に見えるのは
茶色のシナモン
やや黄みを帯びた
やさしい色の生地
どこか温かみを感じる
層になっている
生地に触れると
少ししっとり
使われている小麦は
北海道産の「春よ恋」
味わってみる
生地だけの味を確かめたくて
少しちぎり、口に入れる
けれど、どうしても
シナモンと砂糖が先に広がり
生地そのものの味を
つかみにくい

あきらめて
外側と内側にちぎり分ける
中心部を先に口へ
シナモンと砂糖
そして生地
三つが合わさると
味のバランスが整う
クルミに当たると
香ばしさと
わずかな渋みが加わる
これもまた、いい
パンの底に近づくと
今度はチョコレートが顔を出す
濃い香ばしさ
また違う味わいが
口の中に広がった

今夜の記録
シュークリームの皮と
クリームを分けて
食べることはしないと思う
それなのに
ちぎり分けた外側の生地が
皿の上に
内側の部分と一緒に
味わうべきだった
memo
─── パン ───
シナモン ブリオッシュ 302円(税込)
2026年8月購入
─── お店 ───
ブーランジュリー ココタン
(Boulangerie CoCotan)
江別市中央町12-23


